300字SS 余り物の魔法遣い 魔法遣いは世界の様々な事象に干渉するために呪文を唱え、文字や文様として刻む。 完璧に唱えられた呪文、正しく綴られた文字、美しく施された文様――だが、魔法遣いも所詮人間だ。一分の隙もない完璧や正しさは存在しない。不完全な魔法からは、完全にな... 2020.03.07 300字SS小説
300字SS 昔話は語られない 島にはかつて竜が一匹いた。その竜が異界の侵略者を退けていたので、崇められていたという。 その竜には番である魔女がいた。その絆は強く、魔女は竜をよく助け、竜と共に島を守っていた。 だが今は、竜も魔女もいない。 いや、魔女はいる。しかし、... 2020.02.01 300字SS小説