賞金首と懸賞金

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変わらない二人の結末 05

コントラルトは愛用の剣の柄を握りしめ、大地に足を踏ん張り立っていた。わずかに震える彼女の手を見て、決戦前の武者震いかと思う者もいたかもしれないが、あいにくそうではなかった。 「なんだ、この騒ぎは……」
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変わらない二人の結末 04

同じ森を見ながら、遡った先が同じ過去ではなかったからなのか、あるいは他人事のように淡々としていたからなのか分からない。しかし、コントラルトはオイセルストの思わぬ一言に、ただ驚いて彼を見返すことしかできなかった。
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変わらない二人の結末 03

「急いで準備をしなくちゃいけないわね。そうだ、占術師を呼んで、縁起の良い日を占ってもらって。それから、招待状も作って、花嫁衣装はどの仕立屋に頼もうかしら……ああ、でもその前に、会場はどこが良いかしら。ねえ、あなた?」
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変わらない二人の結末 02

「コントラルト」  悄然と去っていく決闘の相手とは対照的に、オイセルストは喜色を浮かべコントラルトの方へと身をひるがえす。  昼下がりの決闘を見ようと集まっていた人垣の環は、少しずつ形を崩していく。しかしコントラルトは決闘が始まる前に立って...
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変わらない二人の結末 01

すれ違った見習い騎士らしき少年が、彼女の姿を見るなり慌てて廊下の隅へ身を寄せて道を空けた。しかし、少年がわざわざ道を譲らなくとも、二人がすれ違うには十分すぎるほど廊下の幅はある。つまるところ、少年は彼女の気迫に驚き、思わず廊下の端へ避難した...