第四話 魔王の手下はストーカー 01
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「お客さんが来るのは本当に久しぶりだから、今日は張り切ってごちそうにするわよ」
 ヒエラにお茶を出して台所に戻ってきた母さんは、落ち着いてくれと言いたいくらい浮かれていた。母さんが言うように、店以外の来客は久しぶりだが、俺は母さんほど浮かれていない。むしろその反対だ。
 たぶん後ろから見ればトボトボとした足取りで、居間で待つヒエラにお茶請けを持っていった。一人居間で待たされていたヒエラは、さすがに鎧は脱いでいるが落ち着かない様子で、俺が顔を出すと見るからに安心したような表情を浮かべた。
「まあ、くつろいでくれよ」
「はあ」
 お茶請けをテーブルに置き、ヒエラの向かいのソファに腰を下ろす。鼻歌まじりに――お世辞にも上手いとは言えないからやめた方がいいというか、息子の俺がいたたまれない――台所で夕飯の支度を始めた母さんをよそに、俺とヒエラはお互い何を話していいか分からないから、「遠慮なく食べてくれよ」とお茶請けを勧めれば、ヒエラが、「いえ夕食の前ですから」と辞退する、当たり障りがない上になんとも実のない会話をポツポツ続けていた。
 なんでこんなことになったんだろうか。
 はるばるヴィトラルから訪れた、はたから見ればいったいどういう間柄なのかも分からないヒエラとルーインさんが、宿屋に泊まっては何かと目立つだろうということで、俺の家に泊まることになったのだ。二人は真っ昼間、正面から役所にやって来たのだから今さら目立つもなにもない気はするが、ルーインさんがぜひともユマの部屋を見たいと言うので、何故かそれならついでに俺の家に泊まればいいということになったのだ。
 まだ仕事が残っているおじさんに見送られ、俺はヒエラとルーインさんをうちまで案内してきた。けどルーインさんはここにはいない。いたとしても、実のない会話を三人でしていることにはなっただろうけど。
 ともかくルーインさんは今、ユマの部屋にいる。行方知れずのユマの居場所を占うためらしい。

 ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇

 前触れもなく訪問したというのに、ユマの母親イルエマは嫌がる顔もせず、むしろ快く娘の部屋に入れてくれた。娘が魔女だから、ルーインが占術師だと名乗ってもすんなり受け入れてもくれた。
 父親のフィーズもそうだったが、ユマの両親は見るからにおおらかだ。ごく普通の自分たちから、絶えたに等しい魔女が生まれたと知っても、きっとこの両親は恐れることもなく、我が子を我が子として受け入れたに違いない。だから、ユマは魔女として人目をはばかることもなく、自分の力を恐れるでもなく、のびのびとその才能を伸ばせたのだろう。占術師とはいえ国王に仕えるほどの力を持つルーインを、あっさりと追い抜いてしまうほどに……。
 イルエマには一通り事情を話した。さすがに驚いた顔を見せたが、それでも取り乱すこともなく静かに話を聞く姿は、役所で見せた夫であるフィーズとほとんど変わらなかった。案内されたユマの部屋に入り、一人にしてほしいと頼むと、それもこだわりなく同意してくれた。今は、ルーインしか部屋の中にいない。
 年頃の少女が住む部屋とは思えないほど、部屋の中には本が溢れている。書棚に収まりきらず、床の上で山を作っている本も多い。部屋の隅には書き物をするための机と椅子があるが、書き物をするためのわずかな隙間を残し、机の上にも本が積んである。文字や式らしきものを書き付けた紙は束ねられ、本と共に書棚に突っ込んであったり、やはり積み重ねられたりしてある。机の上で広げたままのノートをのぞき込むと、あの紙人形に書かれていた文字と似た字が躍っていた。魔法に関する記述だった。
「これが魔女――いえ、魔王の部屋……」
 本の背表紙や表紙を見れば、いずれも魔法に関するものばかりであると分かる。中には、今では使われていない古代語で書かれている本もあった。ルーインも読んだことのある本もあれば、いったいどこで見つけたのかも分からないものもある。ユマという名の魔女は、独力で魔法に関する書物をこれだけ集め、そしてその技術を確実に身に付けていったのだ。
 ルーインにはとてもではないが、真似できない。だからこそ、魔女は魔王になったのだろう。年齢の差など関係なく自分は彼女の足元にも及ばないのだと、ルーインは改めて思い知った。
 ずっと歳の離れた少女の方が、魔女としてはるかに優れていると思い知っても、妬む気持ちは湧いてこない。妬むことすら許されないほど、ルーインとユマの間には差があるのだ。国王付きの占術師といえば、聞こえはいい。しかし、未来視や遠見といった形でしか魔女としての能力を現せない占術師は、魔女のなり損ないだ。そんな自分が、れっきとした魔女であるユマを妬むのは、身の程知らずもいいところなのだ。
「魔王――」
 そう名乗れるだけの力を、確かにユマという少女は持っている。
「ことは滞りなく進んでいますよ」
 ルーインがひっそりとした声でそう言うと、まるでそれに応じるように、白い影が書棚と壁の隙間からするりと現れた。
 ルーインは『それ』の出現には驚かない。ユマの居場所を占うというのはこの部屋へ来るための口実にすぎない。本当の目的は、『それ』に会うことだ。
「すべては、あなたが望む通りに……」
 ユマという魔女に自分が及びもしないことは、この部屋に来る前からとっくに分かっていたことだ。魔女としての格が違いすぎる。ルーインは彼女に従うしかないのだ。
 魔王と名乗るユマに。

 ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇

「まあ。それじゃあ、ユマちゃんは南へ行っているんですか?」
 ルーインさんがユマの家から戻ってきて、四人揃ったところで夕飯となったのだが、食事がてら、ルーインさんとヒエラがうちに来るに至った過程をごく簡単に説明した。
 ユマが俺にかけた呪いを解くためにいなくなったらしいということは、ユマが姿を消した翌日に俺が話したから、母さんも知っているはずだ。ただ、どんな呪いだったのかまでは話していなかった。『世界を救わなければ死んでしまう』という呪いに意味があるとは、その時思えなかったからだ。今となっては、ユマが魔王になってしまったみたいで、そのせいで呪いが意味のあるものになってしまったわけだが、今さら言うわけにはいかないだろう。ユマの両親ほどじゃないけどやはりのんきな母さんでも、さすがに心配する。そこはルーインさんも分かっているみたいで、ごまかして説明してくれた。
 ユマは、俺にかけた呪いを解く手掛かりが載っている魔導書――がどういうものか、俺も母さんも、多分ヒエラも分からないけど――を探すため、おじさんとおばさんに行き先も告げずに旅立ってしまい、心配したおじさんとおばさんは、占術師であるルーインさんに助けを求め、ルーインさんはユマの行方を占うためにヒエラを引き連れてティエラにやって来て、先程ユマの部屋を訪問し、めでたくユマは南に行ったことが分かった、ということになった。
 ただ、この説明ではルーインさんたちは俺の家よりむしろユマの家に泊まる方が、どう考えたって自然な流れなのだが、忙しいおじさんとおばさんに代わって俺がユマを迎えに行くことになったので、ルーインさんたちはうちに来たという、多少強引なこじつけで説明は締めくくられた。が、母さんはそんな細かいことには気が付かなかったらしい。いや、気にしなかったのかもしれない。
「とにかく、エルトックが迎えに行くわけね?」
 母さんが気にしていたのは、そこらしい。念を押すように俺の顔を見る。俺の顔をのぞき込む母さんの顔は、何故か妙に嬉しそうだ。ルーインさんの説明はところどころ(だいぶ?)苦しい部分があったから、むしろここはうさんくさい顔をするべきじゃないのか。
「まあ、頼まれたし」
 大いに不本意なことだが、頼まれたのは本当だし、迎えに行かないと俺の命が危ない。
「やだねこの子は。照れ隠ししちゃって」
 と、母さんは唐突に俺の左腕を自分の右肘で小突いた。いや、これはどついたと言った方がいいくらいの勢いだった。結構痛かったぞ、母さん。
 それはともかく、どうしてここで俺が照れ隠しなんかするんだ。母さんの言動が、さっきから俺には不可解だ。
「なんで俺が照れ隠しするんだよ」
「本当は、頼まれる前からユマちゃんを捜しに行きたかったんでしょ、あんたは」
「は?」
 母さんの発言はいよいよ不可解だ。さては酔っ払っているのか。時々ちびちびと酒を飲みながら料理をしているけど、さては今日は飲み過ぎて、早くも酔っ払っているのか、母さん。お客さんがいるってのに、何やってるんだよ。
「この子ったら、昔っからユマちゃんと一緒にいたものですから、心配で仕方ないんですよぅ」
 母さんはにこにこと嬉しそうに、俺ではなくルーインさんとヒエラの方を向いていまいち正しくない事実を口にしている。ちょっと待ってくれ、母さん。確かに子供の頃は一緒にいることが多かったかもしれないけど、今はそんなことはまったくない。その言い方じゃ、まるで今でも一緒にいることが多いみたいじゃないか。それに、心配していないわけじゃないが、心配で仕方ないと言うほどでもないぞ。むしろ心配なのは、俺の命の方だ。
 ああ、でも。母さんはユマが魔王になったらしいことは知らないんだし、ユマのせいで俺が死ぬかもしれないことだってもちろん知らない。知らせるわけにもいかない。
「別にユマはどこへ行ったって平気だろうけど、俺はおじさんとおばさんのために引き受けただけで。あいつが心配なわけじゃない」
 魔王になったユマの訳の分からない行動を阻止するため、ひいては俺の呪いを解くためというのが本当のところだが、それも母さんに言うわけにはいかない。本当のことを言えたらきっぱりすっぱり反論もできるけど、そんなことをしたら母さんにまで心配をかけることになってしまう。そういうわけで、俺にできる反論はぎりぎりここまでだ。とにかく、ユマが心配だからではないということを、最大限に強調するしかない。
「はいはい。そういうことにしといてあげるわよ」
 そういうことにしとくんじゃなくて、そういうことでいいんだよ、母さん。しかもその言い方、絶対に言葉通りではない。間違いなく母さんの中では『そういうこと』にはなっていない口調だ。俺は横目で母さんを睨むが、母さんはまったく気が付いていないので意味がなかった。
「それにしてもエルトックったら、情けないわね」
 さっきまで楽しげだった母さんの表情が曇り、小さくため息までつく。なんだ母さん。その変わりようは。俺のどこがいったい情けないって言うんだ。
「なにがだよ」
 納得いかない俺が聞き返すと、母さんは横目で俺を見て、それからまたため息をひとつ。だから俺のいったいどこが。
「そもそもユマちゃんは、あんたのために魔導書とやらを探しに行ったわけでしょう。それなのに、あんたときたら、自分のことなのにユマちゃんに任せっきりなんて」
「ちょっと待ってくれよ、母さん。呪いをかけられてるのは俺だぞ」
 世界を救わなければ死んでしまう呪いだとは母さんには言っていないから、母さんが俺にどんな呪いがかかっていると思っているのかは知りようがないが、それでも呪いをかけられていることだけは間違いない。しかも、確かに呪いをかけられているのは俺だが、かけたのはユマだ。むしろかけた本人で魔女のユマに任せるべきじゃないのか、母さん。
「だからそれは、うっかり間違ってでしょ」
「ユマに『うっかり』も『間違って』もなんて言葉はないぞ、母さん」
 ユマの場合、いつでもきっちり魔法をかけるのだ。間違ってかけることも、まずない。そもそも、あいつは新しく見つけた魔法を俺で試そうとしていたんだ。うっかりであるはずがない。
「細かいことにうるさいわね。ユマちゃんが帰ってこないのは、もしかしていちいちそんな細かいことを気にしてるあんたに愛想を尽かしたからじゃないの?」
 そこは少しも細かいところではなく、むしろ重要なことのような気がするんだが、母さん。しかもなんなんだ、その言い分は。だいたいユマの実家はここの隣なんだから、愛想尽かして出ていく先は、普通は実家じゃないか――じゃなくて。どうして俺がユマに愛想を尽かされなきゃいけないんだ。愛想を尽かしたいのは俺の方だ。でも結局俺の実家はここだから、出ていく先さえない――でもなくて!
「母さん。それじゃまるで、俺とユマが付き合ってるみたいじゃないか!」
 それどころか、まるで夫婦みたいじゃないか。さすがにそれを口にするのはためらってしまう。けれどその代わりに、自分でも驚くほどの大声を出していた。
 母さんみたいな言い方をしたんじゃ、何も知らないルーインさんとヒエラが、思いっきり誤解をするじゃないか。いや、もうしている。ヒエラが滅茶苦茶怪訝そうな顔で、俺を見ている。ヒエラの中では、ユマは人畜無害な少女なんかじゃなく、自分に恐怖をもたらし張本人で、しかも魔王。そんな魔王と、自分で言うのも嫌だが勇者の俺が付き合っているみたいなことを聞かされて、おかしく思わない方がおかしい。でもだからって、そんな目で俺を見るな!
「似たようなモンじゃない」
 母さんも眉をひそめて俺を見るが、これはヒエラとはまったく違い、俺が否定することを訝しんでいる。俺はむしろ、母さんがそんなことを言う方が謎だ。俺とユマのどこをどう見れば、付き合っている、もしくはそれと似たような関係だと思うんだ。ぜひ教えてほしい。全力でそう思われないように努力するから。
「エルトックどのは、魔お――いえ、ユマどのとそんな関係だったのですか?」
 と、ヒエラがかなり困惑した表情を浮かべ小声で言っているのだが、俺じゃなくてルーインさんに訊いている。小声とはいえ、母さんの前だから気を遣ってユマのことを魔王と言わないその心掛けは立派だが、どうして俺に訊かないんだ、ヒエラ。しかも訊かれている方のルーインさんは、相変わらずの穏やかな顔で否定も肯定もしないで食事をつづけている。ルーインさん、仮にも俺を勇者と断定したからには、その敵役であるはずの魔王(というかユマ)とそんな関係であるはずないとか、否定してくれたっていいじゃないか。
 俺が恨めしい気持ちでいると、そこに追い打ちをかけるように母さんのやたら明るい声が響く。
「そうなのよぅ、ヒエラくん。この子はまあ一応年頃だし、照れてるんだけどねぇ」
「母さん!」
 ヒエラはルーインさんに小声で訊いていたのに、なんて耳ざといんだ。しかも、言ってる内容に本当のことがこれっぽっちも含まれてない。いや、俺が年頃なのは本当だが、そんなことよりなにより肝心なところが間違っている。
「エルトックったら、あたしが勝手に部屋に入ると怒るくせに、ユマちゃんが相手だったら怒らないのよ」
 あ、くそ。母さんめ。さっきからほとんど嘘というか母さんの思い込んでいることばかりを話していたくせに、どうしてそんなところで本当のことを言うんだ。
 母さんが言った通り、俺だってお年頃だ。母親に勝手に部屋に入られていい気分なわけがない。母さんに見られたらまずいモノがあるとかそういうわけでは決してなく、母さんが勝手に俺の部屋を掃除したりすると、物の置き場所が変わってしまって探すのが大変だから勝手にいじられたりしたくないわけで、見られたくないモノがあるわけでは断じてない。とにかくそんなわけだから怒るんだ、母さん。
 ユマが俺の部屋に勝手に入ってきても怒らないのは、単にあいつ相手に怒ったら仕返しとばかりにひどい目に遭わされるからだ。先に人の領域に無断で入ってきたのはユマだからなんだか理不尽な気はするが、俺はあえて自分の身を危険にさらしたくないからユマには怒らないだけであって、許しているわけじゃない。
「へえー……」
 しかし、ヒエラに俺のそんな繊細な事情が分かるわけもない。そのうえ母さんの言うことを、どうも頭から信じているらしい。俺を見るヒエラの表情はなんとも複雑だ。ヒエラにとってはユマは恐怖をもたらした魔王で、俺はそれを倒す勇者。事態の解決を望んだ陛下の使いとしてやって来たからには、ヒエラは当然勇者側に立っている。そんなヒエラからすれば、勇者と魔王が親しい――赤の他人よりは親しいだけで、母さんが言うような親しさはない――間柄であると知れば、ヒエラは多分、ルーインさんに勇者と断定された俺にそれなりの期待を寄せているだろうから、不審に思うのも仕方がない。そんないろんな感情がないまぜになって、複雑な表情をせざるをえないんだろう。
 それは分かる。ヒエラの気持ちはよく分かる。よく分かるけど、頼むから俺の言葉を母さんの言葉より信用してくれよ。俺と母さんのやりとりを聞いていて、そのうえ俺のこの必死に否定する態度を見ていれば、俺とユマは単なる幼馴染みでそれ以上では決してないと分かるはずだ。
「エルトック。ちゃんとユマちゃんを見つけて連れて帰ってきなさいよ」
 母さんはまるで寄り道しないでおつかいをして来いというような口調で、俺に念を押す。母さんから見れば俺はいつまでも母さんの子供だけど、小さな子供みたいな扱い方はやめてくれよ、母さん。自分で俺のことを年頃だとか言ってたじゃないか。
 それにしたって母さんのこの調子では、明日にでも店に来たお客さんに同じ話をしそうだ。それがポリナーさんあたりに伝わったらどうなる。俺がユマを見つけて帰ってくる頃には、同じ話が――いや、きっと尾ヒレも背ビレも胸ビレまでもついたようなでたらめな話が、ティエラ中に広まっているに違いない。紙の軍団が街中を練り歩くよりも、俺にとってはそっちの方がよっぽど怖い。
 ……なんだか迎えに行きたくなくなってきた。
 でも行かないと、ヴィトラルの人たちに迷惑をかけっぱなしになるし、呪いのせいで死にそうだから行かないわけにはいかない。
 先のことを考えるとますます憂鬱になってきた俺は、母さんに反論することにも徒労を覚え、自然と口数が少なくなってしまう。そのまま夕食を続けていたせいで、結局ヒエラの誤解や疑いを払拭することができず、ヒエラは最後まで複雑な表情をしたままだったのだが、俺はそれに気がつかなった。

 ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇

 出発は明日の朝。行き先は南。
 急すぎるし、目指すべき先の手掛かりが方向だけとはずいぶん大雑把すぎないかと、俺は一応ルーインさんに言ってみたのだが、ヴィトラルを救い、呪いを解こうというのにのんびり構えていていいのかと、逆に諭されてしまった。
 旅立つ準備を一晩で済ませないといけない上に、出発に備えて早く寝ないといけなくて、ヒエラの誤解と疑いはそのまま翌日まで持ち越されることになってしまった――。

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(C) Nagasaka Danpi 2006-2009