小説 かつての賞金首と懸賞金 半年ぶりにコントラルトの顔を見たオイセルストは、最初軽く目を見張り、それから破顔した。 対するコントラルトは腕を組み、できれば見られたくなかったとでも言いたげな顔でそっぽ向いてしまう。 「お久しぶりです、コントラルト。この通りかすり傷ひ... 2007.01.28 小説賞金首と懸賞金
小説 その後の賞金首と懸賞金 コントラルトは努めて外部の音を排除しようとしていた。 「髪は伸ばした方がいいと思うんですよ」 つまりは、無視しようとしていた。無心になるように努め、コントラルトは剣を持って素振りを続ける。 2007.01.28 小説賞金首と懸賞金
小説 賞金首と懸賞金 後編 《戦乙女》ことコントラルトは、気が付いたら懸賞金にされていた。 見合い相手や求婚者を、片っ端から叩き伏せる娘に業を煮やした両親の仕業だった。オイセルストとかいうどこの馬の骨とも知れない男を、これまたどこの馬の骨とも知れない男が倒し、結婚... 2007.01.28 小説賞金首と懸賞金
小説 賞金首と懸賞金 前編 オイセルストが《沈黙の森》に居を構え、早数年。 来訪者を厭い、わざわざ魔物が多く潜む森の中に住んでいるというのに、どうしたことか自分を訪ねてくる者は絶えない。 「やれやれ。人気者も楽ではありませんね」 2007.01.27 小説賞金首と懸賞金
小説 冒険好きに贈る三十五の罠 世の中、時には奇妙とも思えるモノが流行ることがある。 まあ、たいては無害であるから、放っておいても問題なんかない。流行るだけ流行り、飽きられたら忘れられていく。そんなモノだ。 しかし、これを放っておいては、世間の迷惑というモノだろう... 2006.09.25 小説短編